看護師が病院で働くってしんどくありませんか?
看護専門学校や看護大学を卒業して、なんとなく病院で働いている人も多いはず…
病院での看護師の何がしんどいのかを言語化すると、
- 労働時間の3割を占める夜勤
- 何かあれば責任が向けられる重責
- 残業が増えただけの給与アップ
- 終わらない前提のオーバーワーク
- 労働の割に合わない低給与
以上のことは病院で働いていると付き纏ってきます。
看護師として病院に7年間勤めた後に、看護師から児童発達支援管理責任者+施設長までにキャリアアップできた僕が看護師資格が活かせる仕事を紹介していきます。
転職時には「目指せ!看護師時代の給与」を目標としていましたが、
現在では看護師時代の給与を妥当な労働で貰うことに成功しています。
結論としては病院ではない闘う場所を自分で選んでいく必要がありますが、看護師資格を活かせる方法として、
- 看護師として闘う2つの方法
- 新たに資格を取得して闘う3つの方法
の2つを紹介していきますので、参考にしてください!
看護師資格は病院では優遇されない
病院では夜勤や激務などが付き纏いますが、働き続けていくと妥当な給与でないことを痛感します。
- 月に8回も夜勤をしたのに平均年収しか貰えないのか…
- 給与が増えたけれども、残業時間が増えてただけ…
- 責任の割にはこんなけしか貰えない…
こんなことですが、年を重ねると更に平均年収しか貰えないことも、プライベートを犠牲にした給与に、妥当な給与を感じることができなくなります。
管理職に上がると夜勤が減って、逆に給与が下がることもありますから、看護師のキャリアアップに正当な評価は疑問点があります。
待遇=給与だけではありませんが、会社や病院が還元することのできる方法として給与は大きな割合を占めています。
そんな給与を病院で決めるのは院長になっています。大きな病院では上層部の人と労働組合とが交渉して決めていきます。
医師が看護師を重要視しているのかが大切で、見下す医師の下では正当な評価はないでしょう。
看護師が働くなら病院は古い
現在でも看護師が働く先として多いのは病院です。
順位 | 就業場所 |
---|---|
1位 | 病院 |
2位 | 診療所・クリニック |
3位 | 介護保険施設等 |
4位 | 訪問看護ステーション |
5位 | 役所 |
今も昔も看護師が働くなら病院が多いのは変わらないですが、僕からすると病院で働くのは古いです。
「病院で働く看護師」が集中していますから、病院で働くのが当然のようになっていますが、待遇が良くて選んでいる訳ではないのが多いです。
また、病院では数の多い看護師を優遇すると人件費がかかりますから優遇されることはないでしょう…
自分という価値を安売りしている時点で終身雇用が崩壊した令和の時代では古いです。
看護師の将来の価値
病院で働くのが古くても、将来の価値は分からないのは当然です。
社会的な問題として、労働人口の減少と高齢化社会が未来が待っていますから、国の政策として優遇される”可能性”はあります。
しばらくの間は人口は減り続けていくのは避けられませんから、労働人口が激減していくのも避けられません。
医療を支えることは絶対的に必要になるので待遇面の見直しが考えられますが、生産性の低い日本が重い腰を上げる可能性も考えにくいですね…
僕が病院を離れたのは、人口が減っていて高齢化社会が待ち構えている将来には、看護師の現場は崩壊している可能性の方が高いと思ったので逃げました。
医療の待遇を引き上げるよりも介護・福祉を引き上げる可能性の方が高いですし、
受け皿を増やす方が将来性がありますからね。
看護師の価値が見直される可能性はありますが、それまで我慢をしないといけないのは現場の看護師ですからね…
崩壊しないと見直されないかもしれませんし、もし見直されて優遇されたら戻ったらいいと考えています。
今もこれからも優遇されたいなら
大前提として看護師資格をそのまま使用するのであれば、以下の2つがオススメです。
今も優遇されるのであれば、医療と美容の領域に介入していて、自由診療でも求められる美容クリニックがオススメです。
夜勤もなく、ハードワークでもなく、高給取りを目指すのであれば美容クリニックは満たしてくれます。
病院と変わらない月収30万円程度を貰える可能性もあれば、場合によっては病院以上の給与が貰えます。
美容クリニックは病院へ再就職の際に経験のカウントをされないのは有名ですが、
僕としては病院に戻る時は病院も贅沢は言えない状況だと予想してますから関係ないですね。
その他にも、訪問看護もオススメです。
ただ、ハードワークから解放されない可能性もありますし、オンコール体制があるので実質的な夜勤があるのは注意点になります…
上手にできないと給与が減っただけ、なんてことは良く聞きます。
でも、将来性という点においては可能性が高いです。
独立(起業)することも可能ですし、横展開(店舗を増やすこと)することができれば、上限が増えていくので青天井になる可能性も秘めています。
キャリアアップ・独立する前向きな姿勢は必要ですが、将来は管理職としてマネジメント側に立つことで待遇面は改善させることができます。
転職についても書いているので参考にしてください!
看護師資格が活かせる仕事3選
看護師の仕事は病院でほとんどの需要と供給が成り立ってしまっているのが現状です。
市場価値も病院を基準として評価されることが多いですが、看護師ができる仕事の中で全てを病院の基準では評価できません。
僕の今の仕事も病院での経験を活用することは少ないですが、施設長までにキャリアアップすることができました。
つまり、どのように自分を評価してもらうのかが重要です。
看護師として病院を選んでしまうと、世界も価値観も病院を出ることができません。
そこで、看護師資格が活かせる仕事を3つ紹介していきます!
美容クリニックや訪問看護は友人の話などを参考にしていますが、以下の3つは関係性が高いことや自分も取得しているからこそオススメできる内容になります。
児童発達支援管理責任者
まず紹介するのは児童発達支援管理責任者ですが、実際に僕も取得した資格になります。
看護師資格と経験が活用することができますし、更に取得することでメリットも多いです。
- 今から再び資格の勉強しないといけないの?
- 勉強する時間なんてないよ…
- これ以上の資格が必要なの?
こういったハードルの高さを感じてしまうと思いますが、
まったくもってハードルは高くありません!
こちらに詳しく書いているので参考にしてください!
仕事内容
児童発達支援管理責任者の職場としては、児童発達支援事業所と放課後等デイサービスがメインで、障害を持った幼児から児童(18歳まで)を対象に支援を行います。
仕事としては大きく分けて6つになります。
- 個別支援計画の立案: 支援の指針となる個別支援計画の作成します。子どもの発達段階やニーズに基づいて、適切で効果的な支援プランを立案します。
- スタッフの管理: チームの協力と連携を促進し、質の高い支援を提供するために、施設のスタッフを監督し指導を行います。
- サービス管理: サービスの予算を管理し、効果的かつ効率的なサービスを提案します。サービスや資源の最適な利用が行えるように管理します。
- 家族とのコミュニケーション: 子供たちの家族や保護者と密接に連携し、支援プランの進捗や変更、子供たちの状況についての情報共有を行います。家族との協力を通じて、子供たちの発達をサポートします。
- 法的・規制上の遵守: 事業内容には法的な規制が厳格であるため、法令や規定を理解し、遵守する責任があります。安全な環境の維持や支援の質向上のために、関連法について従います。
- 地域連携: 関係機関との情報共有や報告などのコミュニケーションを行い、協力関係を構築します。支援の質向上に努めて連携を図っていきます。
- 個別支援計画の評価と改善: 定期的な評価を通じて、個別支援計画の効果や効率性を評価し、必要に応じて改善策を考えます。
文章で説明しても分かりにくいとは思いますが、看護師よりもハードワーク・肉体労働はありません。
看護師と比較すると、ゆとりを持った働き方は可能になりますし、今の僕のように余裕がある時にサイトを作ることもできます。
そういった仕事内容だけでもオススメできるメリットになります。
給与
給与に関しては、非営利法人や株式会社などで大きく変わってくる内容になるので、簡単には断言できませんが、厚生労働省から平均月収が発表されています。
児童発達支援管理責任者が働くことが多い代表3ヶ所の平均月収を紹介します。
平均給与 | 児童発達支援管理責任者 | 管理者 |
---|---|---|
放課後等デイサービス | 297,487円 | 315,355円 |
児童発達支援 | 203,439円 | 204,926円 |
医療型児童発達支援 | 308,766円 | 410,377円 |
個人的な話をすると、株式会社で働いている僕は平均月収以上は貰えているので、あくまで参考にしてもらいたいと思います。
また、施設長も兼任することが多いので、併せて紹介していますが、手取り額で30万円を超えてくることも珍しくありません。
看護師時代の給与を比較すると、大きく差がある訳ではないかもしれません…
しかし、夜勤やハードワークがないので、ゆとりを持って働ける分で労働に対する対価としては価値が上がります。
独立して起業ができる可能性も秘めていますから、将来性を考えると更なる価値があるので、オススメしたい仕事になります。
サービス管理責任者
児童発達支援管理責任者の僕にサービス管理責任者が関係あるのか疑問に思うかもしれませんが、児童発達支援管理責任者はサービス管理責任者でもあるんです。
言っている意味が分からないかもしれませんが、児童発達支援管理責任者もサービス管理責任者も申請を出す名前の違いだけです。
資格取得の研修でも児童発達支援管理責任者もサービス管理責任者も同じ研修を受けますから、同じ資格です。
ただ、サービス管理責任者は児童発達支援管理責任者の大人版で、対象が障害を持った児童から大人に代わっているのが違いです。
大人なので仕事から生活も含む幅広い範囲がサービス管理責任者の関わる範囲になります。
仕事内容
仕事内容としては児童発達支援管理責任者とほとんどが同じ内容になります。
詳しい内容は、児童発達支援管理責任者の仕事内容で紹介しているので、参考にしてください。
サービス管理責任者では保護者よりも関係機関との連携が重要性を増してきます。
仕事場面での支援をするには、就労継続支援事業所や就労移行支援等で仕事を行います。
生活場面での支援をするには、グループホーム等で仕事を行います。
児童発達支援管理責任者とは違い発達支援を考えるのではなく、仕事をできるように、生活ができるように、考えていくのが仕事になります。
児童発達支援管理責任者もサービス管理責任者も管理側の仕事が多くなるので、看護師時代の仕事とは大きく違って肉体労働からは間違いなく解放されています。
児童発達支援管理責任者になりますが、
日々の仕事の忙しさからは解放されて、
個人的にはストレスから解放されました。
ただ、就労継続支援事業所の支援員さんは売り上げなどに追われることが多いとは聞くので、サービス管理責任者になる前に挫折する可能性は高いかもしれません。
給与
サービス管理責任者は仕事から生活に幅広い範囲で働くので、職場によって給与が変わってきます。
ピンキリにはなりますが、生活から仕事の中で比較的給与が高い仕事を紹介していきます!
平均給与 | サービス管理責任者 | 管理者 |
---|---|---|
施設入所支援 | 364,483円 | 450,913円 |
自立生活援助 | 347,735円 | 247,890円 |
就労継続支援B型 | 280,134円 | 306,743円 |
看護師と同じかやや少ない給与になりますが、児童発達支援管理責任者と同じで労働の対価としては妥当な範囲になります。
相談支援専門員
あまり聞くことが少ない仕事になりますが、名前通りの相談支援を行う仕事です。
看護師との関係性がないように思うかもしれませんが、この資格も看護師の実務経験5年以上で取得可能です。
児童発達支援管理責任者やサービス管理責任者はOJTが必要になりますが、相談支援専門員には必要なく研修を受けることで取得できます。
似たような仕事でケアマネージャー(介護支援専門員)がありますが、比較するとハードルは低いです。
ただ、勉強はしないといけないのは間違いありませんし、教育を受ける必要性はあるでしょう。
児童発達支援管理責任者やサービス管理責任者も取得する際に、相談支援従事者初任者研修を受けないといけないので、僕も仕事として選択することは可能です。
- 取得できるのは分かったけど、仕事内容が重要でしょ!
- 激務や安月給じゃあ意味がない!
なんて思っている人の参考になるように、仕事内容・給与について紹介していきますね!
仕事内容
名前の通り相談を行うこともありますが、それだけではないのが相談支援専門員になります。
看護師に簡単に相談支援専門員の仕事を紹介する時には、ケアマネージャー(介護支援専門員)が1番分かりやすいと思います。
名前も相談(支援専門員)と介護(支援専門員)で似ているので、仕事内容も似ている部分が多いです。
相談支援専門員 | 介護支援専門員 | |
---|---|---|
関係法令 | 障害者総合支援法 | 介護保険制度 |
支援対象 | 障害者・障害児 | 要介護者・高齢者 |
仕事内容 | 相談窓口、サービス利用計画・調整 | 相談窓口、サービス利用計画・調整 |
職場 | 相談支援事業所など | 居宅介護支援事業所など |
相談支援専門員も介護支援専門員も簡単に言えば、相談窓口とサービスの利用計画・調整を行うのが仕事になります。
詳しい内容について省略しますが、気になる給与について紹介していきますね!
給与
コチラも厚生労働省が出している内容になります。
平均給与 | 相談支援専門員 | 主任相談支援専門員 | 管理者 |
---|---|---|---|
計画相談支援 | 266,159円 | 295,703円 | 361,597円 |
地域移行支援 | 290,439円 | 368,865円 | 350,448円 |
障害児相談支援 | 205,515円 | 335,139円 | 330,739円 |
相談支援専門員と主任相談支援専門員で大きな差がありますが、比較的高い給与を貰うことができています。
しかし、児童発達支援管理責任者やサービス管理責任者と違い、相談支援専門員は管理者を兼務することが基本的にできません。
専従として相談支援専門員を置く必要があるので、主任相談支援専門員がキャリアアップ先になると思います。
それでも、起業することができるので管理者も可能ですし、横展開していくことで将来的には青天井の夢を見ることもできますね!
逃げるは恥だが役に立つ
看護師の職場となるのは病院が多い上に、病院では看護師が優遇されないことを紹介してきました。
病院の看護師として働くことに限界があり、夜勤や肉体労働を理由に定年まで働き続けるのは難しいです。
ただ、看護学生時代から病院での働き方や病院至上主義の価値観で育ってきたので、病院以外の仕事を知る機会は少ないです。
だからこそ、再現性が高く、無理のない範囲で転職も可能ですし、条件さえ揃えば無理なく資格を取得できる仕事を紹介してきました。
病院から逃げてもいいですし、搾取され続けるだけではなく、看護師資格と経験を次に繋げることで、全てを活かして転職活動をすることができますね。
看護師として闘う場所は自分で選ぶことはできますから、是非参考にしてください!
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